社会人スタートは、横浜の小さな漢方薬局でした。
そこは刻みの生薬をオリジナルの配合で調合し、販売しているところでした。
これがやりたい!などの拘り?というか志望動機もなかった私は、何も分からず漢方薬局へ入社(意思なさすぎ💧)
その会社の社長の弟は、かなりマニアックで変わり者の漢方薬剤師。
そこで初めて漢方薬というもの、そしてその考え方を知りました。
今思えば、ちゃんと聞いておけば良かったなあ。
その時は植物の力、というよりは効果に興味を持ち、何かあればすぐに土鍋で煎じて飲んでいました。
漢方薬にハマってた私は実家に帰った時にも煎じて飲み、家族やおばさん達にもその効果を熱弁していました。
興味を持ってくれた親戚もいましたが、その時に言われた兄の言葉は今でも忘れられません。
「なんでそんなにゆっくり効いて来るのを待つ必要あるの?さっさと薬飲んだ方が早いよ」
兄は医者だったので、典型的な西洋医学の考え方。
私はあれこれ言ったと思いますが、兄は納得出来ない様子でした。
そりゃそうだ
何を言ったかは忘れましたが、その説明では納得できるはずがない。
だって、あの時の私は西洋医学の特徴と漢方薬の特徴をよく理解していなかったから。
その後結婚によって退職したので、漢方薬はそこで終わり。
自宅では花をたくさん育てていましたが、植物の匂いや効果から全く離れた生活をしていました。
しかし、何年も薬局で薬を渡しているうちに「これは薬では治せない」と疑問を抱き、何かないかと思っていた時に出会ったのはアロマセラピー。
そしてアロマセラピーからハーブへ進み、今ではハーブティーをブレンドしている私。
全く興味のなかった生薬から始まり、一周回って植物療法に戻った私。(いや、常に一緒にいたのかも)
導かれていたのでしょうね、きっと。
土鍋から、ティーポットへ
独特な味の薬から、優しく香りのいいお茶へ
医師に決められた薬から、自分で調整できるセルフケアへ
これが、一周回った私が作るティザンヌです。
興味のある方はぜひ→「こころとからだのティザンヌWith you」