薬とは、病気を治すもの。
どこか不調になると、みんな元のように元気になりたくて病院に行く。
どこが悪いのか、何が原因なのか
そして、どうしたら元に戻れるのか
そうしてお医者さんに診察してもらって、ほとんどはそのまま返されることはない。
たいてい薬を処方される。
そして、それを飲むと元に戻れると思って用法に従って飲む。
「この薬を飲むと元気になれるんですね?✨」
薬局で薬を説明して渡す時、こう明るい表情で確認され
「そうですね」と言葉を濁すしかなかったこともある。
でもね…
本当はこの薬じゃ治らない…
だって、それ原因が違うから。
だけど、治ると思ってその薬飲むんだね😔
そんな時、私はいつも胸が苦しかった。
処方箋に従って、間違えのないように患者さんに薬を渡すのが薬剤師の仕事。
お医者さんの処方を否定せず、逆にフォローして説明する。
「いつまで薬を飲まなきゃならないんですか?」
と、小さいお子さんを持つ母親に聞かれることもしばしば。
そんな時の薬剤師の模範解答は「必要だから処方されているので、指示あるうちは飲んでくださいね」
だけど本当は、やめると決めるのはお医者さんではなく、お母さんが来るのをやめる時
なあんて、口が裂けても言えない🤐
今、責任ある立場ではなくなり、そこから離れたからこそ言えること。
これは多くの薬剤師が感じています。
そんな思いがあって今に至る私のことなんかも交えて
9月13日オンラインセミナー「アロマアナリーゼ。香りで知る今と未来」でお話しします。